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日本臨床バイオメカニクス学会に参加して

11月9日(金)、10日(土)に幕張メッセ国際会議場にて開催された第39回日本臨床バイオメカニクス学会に参加してまいりました。
骨の強度評価を行うソフトウェア MECHANICAL FINDER を開発・販売している立場としては、バイオメカニクスの学会の動向は気になるところです。
しかし今回はそれに留まらず、不肖ながら一日目の Technology Symposium で「最新の解析手法」について講演させていただくことになっていました。

弊社は長く「有限要素法」を主業務としており、当然 MECHANICAL FINDER もこの手法を用いています。
そこで講演では「先進医療に代表される有限要素法の臨床応用及び今後のテーマ」というタイトルで、

  • 有限要素法が臨床現場でどのように用いられているか
  • 未だ臨床応用されていないものの研究が進んでいる応用法について
  • 今後の医療分野における有限要素法の展開
について、簡単ではありますがお話いたしました。

「最新の解析手法」というテーマではありましたが、有限要素法自体はとても古く成熟した手法と言えます。
長く工業の分野で用いられ、医療分野でも初めて応用が始まってからそれなりに歴史があります。
そのようなわけで、生体力学を専門とする学会で有限要素法が今回の「最新の」というテーマに沿うのか、講演前は多少不安がありました。
現に、本学会の主催である千葉大学様からは、有限要素解析をテーマとした様々な興味深い試みについて、数多く演題が出されておりました(それらに MECHANICAL FINDER を使っていただき、まこと感謝の念に堪えません)。
今更ご紹介することがあるだろうか、と思ったのです。

ですが、いざお話させていただいた感想はむしろ「有限要素法は医療分野においてはまだこれから」というものでした。
有限要素法は臨床応用としてはまだ数例の手法が行われているのみ。
臨床現場におられるお医者様方にとって、知名度、信頼性はまだ高いものとは言えないようです。
分かっていたはずなのですが、手法としての信頼性と実用(応用)としての信頼性は全く違うことなのだと改めて強く実感いたしました。

勿論、有限要素法を用いた既存の様々な研究発表は有意義なものばかりです。
そしてまた、有限要素法という手法そのものの信頼性はとても高いものです。
では、この手法を臨床に応用するにあたって未だ信頼を勝ち得ていないのはなぜか。
それは、主に次の2点についてではないでしょうか。

  • 与える条件を任意に変えて、望ましい結果に変えることができることへの不信
  • 解析結果が本当に現実を再現しているかどうかという心許なさ
このことは医療分野に関わらず、解析に携わる者が気にしなくてはいけないことです。
つまり、恣意的な条件を与えてはいけないこと、(最終的には)解析結果の実証を行うこと、です。
講演後のディスカッションでも少し話題になりましたが、この点に疑問を持つ方はまだ多いように思いました。

今回の日本臨床バイオメカニクス学会は、常になく有限要素法をテーマとする演題が多かったと聞きました。
このような積み重ねが、この手法への信頼性を上げ、臨床に対して有効な診療手段の提供に繋がると期待しております。
また、医療分野における有限要素解析に携わる者として、今後もそれに関わるお医者様方の一助となれればと思っております。

MECHANICAL FINDER 事業部技術担当


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