計測できない箇所を自動補間
リバースエンジニアリングの課題
非接触3Dスキャナが活用される場面も多くなりました。例えば鋳造品では、製造誤差に起因する影響を確認するため、計測データからモデリングを行うことがあります。
しかし、リバースエンジニアリングには課題もあります。その一つは奥行形状、エッジ、穴などにより計測できない箇所が存在することです。小さなスキマや穴などは、こちらの方法を用いることで解決できることがありますが、下図のように大きく欠損する場合もあります。
このような箇所があると、手作業で形状を作成しなければならず手間がかかります。
50倍の効率化を実現
弊社ではお客さまから寄せられたこの課題に対し、試行錯誤の末、 ANSYS CFD PrepPostをベースにこのプロセスを自動化するプログラムを開発しました。 お客様のデータをお借りして試したところ、 お客様が約10時間かかった形状作成の手間を、12分に短縮することに成功しました。(2回のプログラム実行時間2分、若干の手修正10分)
ツールの適用条件
計測できない箇所がどうなっているのか、ワークを見れば明らかでも、すべての欠損部分を機械的に補う仕組みをつくることは今のところ不可能です。そこで本手法では以下の条件に限定して完全に自動で補っています。
- 目的が数値シミュレーションなど、必ずしも精密なCADモデルの作成を目的としていない
- 計測するワークの元となるCADデータが存在する
- 【動画】STLファイルのCADデータ化(自動面貼り)
Ansys SpaceClaimを用いたSTLファイルのCADデータ化(自動面貼り)の操作方法について解説しています。
※こちらの資料は動画です。PDF内のURLからYouTubeにアクセスしてご視聴ください。
- 計測できない箇所を自動で補間するツール
3Dスキャナ等で計測ができない箇所を自動で補間するツールについてご説明した資料です(全7ページ)
- 計測ベースモデリングとは?CAD形状を作成せずに解析モデルを作成する計測ベースモデリングとは?(PDF資料7ページ)
- メッシュ生成自動化サービスメッシュ生成ソフトのカスタマイズによるメッシュ生成自動化サービスのご紹介資料です。メッシュ生成自動化における課題と対策をご紹介しております。
- メッシュ生成に基づく形状診断ツール
SpaceClaimをカスタマイズし、メッシュ生成と診断が行えるツールを作成しました。(6ページ)
- ANSYS SpaceClaim
直感的にモデルを扱うことが可能な三次元ダイレクトモデラーのカタログです。
- リバースエンジニアリングにおける効率的な解析モデル作成
リバースエンジニアリングにおいて、効率的に解析モデルを作成する方法についてご紹介した資料です。(全13ページ)
- ANSYS ICEM CFD高性能ハイエンドメッシュ生成ツール ANSYS ICEM CFDのカタログです。詳細情報をご希望の方はダウンロードください(全8ページ)
- ポリゴンデータから直接メッシュ作成
ポリゴンデータ(STL)から、形状修正や表面メッシュ作成、CAD形状を作らずに直接ボリュームメッシュを作成する方法をご紹介します。大幅な工数短縮が可能となります。(P14)
- 形状修正を必要としないトップダウンメッシング手法とは?
手間のかかる形状修正を必要としないメッシング手法とはどういったものか、手法と特長についてご紹介します。
- メッシュ品質と解析精度(有限体積法)
有限体積法(CVM)におけるメッシュ品質と解析精度の関連をまとめた論文を解説した資料です。
- セミナー資料_メッシングテクノロジーセミナー(基礎編)抜粋過去に開催したメッシングテクノロジーセミナー(基礎編)資料の抜粋です。メッシュの基礎に関する体系的な理解をされたい方はダウンロードしてください。また、すべての資料をご希望の方はこちらからご連絡ください。