オクトツリーベース分割法の粗密調整(ANSYS ICEM CFD) †オクトツリーベース分割法は、ANSYS ICEM CFDに実装された、ロバストにテトラメッシュを作成する手法です。 オクトツリーベース分割法は、メッシュ生成にオクトツリーを使用する性質上、メッシュの粗密調整が容易にできる利点があります。 その例をヘリコプター周りの流れを解析するためのメッシュで見てみましょう。 入力形状 †下絵のようなヘリコプター回りの空気の流れを解析するためのメッシュを作成します。(実際は、遠方領域をもっと広くとる必要があります。) オクトツリーベース分割法 †オクトツリーベース分割法を使用すると、ヘリコプター回りの外部流を解析するメッシュを容易に作成できます。 また、境界層を解像するためにプリズムメッシュを入れてあります。下図を参照。 粗密の調整 †ヘリコプター回りの空気の流れを解析するためには、後流に発生する渦を解像する必要があります。後流の渦を解像するためには、後流にもっと細かいメッシュが必要でしょう。 オクトツリーベース分割法では、密度という概念で、メッシュの粗密を調整することができます。 以下のようなオレンジ色の箱型をした密度領域を作成し、この密度領域に小さいメッシュサイズを設定します。 密度を設定した後の、テトラメッシュは以下のようになります。後流が発生する領域に細かいメッシュが作成されます。 作成されたメッシュを上方から見ると下図のようになります。 |