フィルター Extract Surface †可視化ソフトウェアParaViewには、Extract Surfaceというフィルターがあります。 Filters > Alphabetical > Extract Surface Polygonal Meshへの変換 †このフィルターは日本語では「形状の表面を抽出する」という意味ですが、処理内容は、何らかのデータ形式を「Polygonal Mesh」形式に変換することを行っており、Polygonal Meshを入力とするフィルターを、他のデータに適用したい場合に、重要な役割を担います。 例えば、下図のように、表面メッシュのみのデータでも、データ形式が「Unstructured Grid」の場合には、"Generate Surface Normals"のような「Polygonal Mesh」データを入力とするフィルターは使用できません。 このような場合に、あらかじめ、"Extract Surface"フィルターをApplyして、Polygonal Meshに変換しておく必要があります。 下のように、一度、"Extract Surface"フィルターを適用すると、データ形式が「Polygonal Mesh」になり、"Generate Surface Normals"のような、「Polygonal Mesh」専用のフィルターが使えるようになります。 何かのフィルターを使用しようとすると、グレーアウトして使えない場合は、「Polyghonal Mesh」専用のフィルターかもしれません。この場合は、"Extract Surface"フィルターをかけて、「Polygonal Mesh」に変換してから、再度フィルターを試してみるとよいでしょう。 高次要素の分割 †Extract Surfaceフィルターの"Nonlinear Subdivision Level"オプションを使用すると、高次要素を分割することもできます。(デフォルトは1です。また、Unstructured Gridデータのみ有効)
例えば、2次の四角形要素でテストしています。まず、 Sources > Alphabetical > Unstructured Cell Types から、下図のように設定すると、2次の四角形要素を作成できます。 点を選択すると、上図のように中間節点を確認できます。 次に、"Extract Surface"フィルターで、"Nonlinear Subdivision level"を変えると次のような結果となります。 Nonlinear Subdivision level:0 Nonlinear Subdivision level:1 Nonlinear Subdivision level:2 Nonlinear Subdivision level:3 |