フィルター Glyph With Custom Source

可視化ソフトウェアParaViewで、ベクトル場をカスタムの矢印で表現したい場合などは、Glyph With Custom Sourceフィルターを使用します。

 Filters > Alphabetical > Glyph With Custom Source

ここでは、例を使用して説明します。

ベクトル場のある形状の作成

ベクトル場のある形状として、球面上に法線ベクトル場を作成します。

まず、球面を作成します。

 Sources > Geometric Shapes > Sphere
  • Theta Resolution: 10
  • Phi Resolution: 10
  • Apply
球面

次に、球面上の点に法線ベクトルを作成します。

 Filters > Alphabetical > Generate Surface Normals
  • Splittingのチェックを外す
  • Apply
法線ベクトル場

Glyphのソースを作成

ベクトル場を表す矢印の代わりのカスタムの形状(Glyphのソース)として、骸骨形状(skeleton1.obj)を使用します。

このページの一番下にある、skeleton1.7zをダウンロードし、適当な場所に展開してください。

ParaViewへの読み込みは、ParaViewのGUI上にskeleton1.objファイルをドラッグ&ドロップし、Applyします。

骸骨形状

Glyphのソースは、原点からx軸方向に立った状態((1, 0, 0)ベクトルの方向)が基準となりますので、Transformフィルターで、骸骨形状を回転して調整します。

  • Pipeline Browserskeleton1.objを選択
  • Filters > Alphabetical > TransformでTransformフィルターを起動
  • Rotate: z軸周りに-90度
  • Apply
回転

Glyph With Custom Sourceフィルター

ベクトル場と、Glyphソースが作成できましたので、Glyph With Custom Sourceフィルターを適用します。

  • Pipeline BrowserGenerateSurfaceNormals1を選択
  • Filters > Alphabetical > Glyph With Custom SourceでGlyph With Custom Sourceフィルターを起動

Change Input Dialogが起動しますので、

  • Input: GenerateSurfaceNormals1を選択
  • Glyph Source: Transform1を選択
  • OK
change_input_dialog

Propertiesタブにおいて、下記を設定します。

  • Orientation Array: Normalsを選択
  • Scale Factor: 1を入力
  • Glyph Mode: All Pointsを選択
  • Apply
glyph_with_custom_source

以上で、球面上の法線ベクトルを骸骨で表現することができました。

ダウンロード

骸骨形状:


添付ファイル: fileskeleton1.7z 409件 [詳細] filesphere.png 440件 [詳細] fileskeleton1.png 425件 [詳細] filerotation.png 424件 [詳細] filenormals.png 424件 [詳細] fileglyph_with_custom_source.png 429件 [詳細] filechange_input_dialog.png 430件 [詳細]

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Last-modified: 2022-07-15 (金) 17:31:28 (1221d)