フィルター Warp By Scalar

可視化ソフトウェアParaViewのFiltersに含まれるWarp By Scalarフィルターを使用すると、2次元形状をスカラー変数値だけ変位させることができます。

 Filters > Alphabetical > Warp By Scalar

以下に、簡単なサンプルで使用法を説明します。

サンプル形状の作成

まず、スカラー変数を持つサンプル形状を作成します。

 Sources > Data Objects > Unstructured Cell Types

から、Unstructured Cell Typesを起動します。

Unstructured Cell Types

Cell Type: Triangle

Apply

③ 色付け:DistanceToCenter

④ 3Dビューに変更

としますと、DistanceToCenterなどのスカラー変数を持つ3角形からなるサンプル形状が作成されました。

サンプル形状

Warp By Scalarフィルター

次に

 Filters > Alphabetical > Warp By Scalar

から、Warp By Scalarフィルターを起動し、Applyします。

こうすると、各節点がその節点のもつスカラー変数DistanceToCenterの値だけ変位されます。

変位した形状

オプションの意味は以下の通りです。

  • Scalars:変位させるためのスカラー変数
  • Scalar Factor:スカラー変数値に倍率を掛けて変位(デフォルトは1)
  • Normal:変位させるベクトルの向き
  • Use Normal:各節点におけるNormalベクトルの向きに変位
  • XY Plane:入力からのZ座標がスカラー値とみなされ、変位はZ軸に沿う。これはカーペットプロットを作成するのに便利。
  • Generate Enclosure:変位した際に底面・側面も作成

Generate Enclosureオプションを使用すると、下図のように側面・底面も作成されるので、変位した面が水面などの場合の描画に便利です。

底面・側面ありの変位

添付ファイル: filewarp.png 327件 [詳細] filesample_data.png 334件 [詳細] filesources_sample.png 320件 [詳細] filegenerate_enclosure_option.png 301件 [詳細]

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Last-modified: 2023-07-26 (水) 19:22:38 (845d)