特定の値を持つメッシュを抽出する

可視化ソフトウェアParaViewを使用すると、特定のデータの値をもつメッシュを、Find Dataのクエリを使用して抽出することができます。

この機能は、例えば、連番ではないマテリアル番号の領域を抽出したい場合などに便利です。

ここでは、簡単な例で使用法を説明します。

サンプル形状の作成

まず、簡単なサンプル形状を作成します。

 Sources > Geometric Shapes > Unstructured Cell Types

をクリックし、Applyをクリックします。すると、トーラス形状が作成されます。

torus

続けて、Shrinkフィルター

 Filters > Alphabetical > Shrink

をクリックし、Applyをすると、各メッシュが縮小され、離れ離れになります。

shrink

さらに、Connectivityフィルターで、接続性を基にした領域のIDを作成します。

 Filters > Alphabetical > Connectivity

から、Applyをクリックし、領域IDを表すRegionIdで描画すると、下図のようになります。

connectivity

以上で、簡単なサンプルが作成できました。

Find Dataの起動

ここでは、特定のRegionIDを持つ、領域を抽出します。

ツールバーのFind DataアイコンをクリックするとFind Dataウィンドウが立ち上がります。

Launch Find Data

メッシュの抽出

それでは、Find Dataツールを使用して、特定のRegionIdのメッシュを抽出します。

ここでは、RegionIdが11, 13, 17, 19, 23, 29となるメッシュを抽出しましょう。

  • Data Producer: Connectivityを選択
  • Element Type: Cellを選択
  • データの選択:RegionIdを選択
  • クエリの指定:is one ofを指定
  • データの指定:11, 13, 17, 19, 23, 29(飛び飛びの値をカンマ区切りで指定)

を設定し、

  • Find Dataをクリック

すると、抽出されたメッシュがマゼンタ色でハイライトされます。

find_data

選択されたメッシュを実際に、取り出すためには、Extract Selectionフィルターを使用します。

Find Dataツールでは、Extractボタンが用意されていますので、それをクリックしたから、Applyします。

extract selectionフィルター

また、選択を反転させたい場合は、Invert Selectionにチェックを入れると、同様に抽出することが可能です。

invert

添付ファイル: filefind_data.png 418件 [詳細] filetorus.png 433件 [詳細] fileshrink.png 459件 [詳細] fileextract_selection.png 400件 [詳細] filelaunch_find_data.png 404件 [詳細] fileinvert.png 461件 [詳細] fileconnectivity.png 495件 [詳細]

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Last-modified: 2022-09-20 (火) 20:07:21 (1154d)