輪郭線の強調 †可視化ソフトウェアParaViewで、見えにくい形状の輪郭線を強調します。 ここでは、形状を半透明化して、見難くなった輪郭線を強調する例を説明します。 ※ ParaView 5.6.0以降は、形状の表現形式として"Feature Edges"が追加されましたので、輪郭線の表示は、本ページの方法よりも簡易化されております。 "Unstructured Grid"タイプの形状 †以下のような"Unstructured Grid"タイプの形状について説明します。 形状の種類を確認するには、"Information"タブのStatistics内のTypeを確認します。 半透明化 †形状を透明化するには、"Properties"タブの"Styling"内の"Opacity"(不透明度)を調節します。 Opacityは[0.0, 1.0]の範囲の値をとり、1.0は透明化せず、0.0で完全に透明になります。 例えば、0.4を入れてみますと、以下のようになります。 このように透明にしますと、やや輪郭が見えにくくなるかもしれません。 表面メッシュの抽出 †見えにくくなった輪郭線を強調するためには、輪郭線を抽出する必要がありますが、"Unstructured Grid"タイプの形状から、直接、輪郭線を抽出することはできません。 輪郭線は、"Polygonal Mesh"タイプの形状からしか抽出できない仕様となっています。 そこで、"Unstructured Grid"から"Polygonal Mesh"(表面メッシュ)にする変換する必要があります。 (※ もともと"Polygonal Mesh"タイプの形状であれば、この変換は必要ありません。) 変換するためには、 Filers > Alphabetical > Extract Surface の"Extract Surface"フィルターを使用します。 "Apply"後、"Information"タブのStatistics内のTypeが、"Polygonal Mesh"であることを確認しましょう。 輪郭線の抽出 †"Polygonal Mesh"タイプの形状に対しては、特徴線抽出フィルターを使用できます。 Filers > Alphabetical > Feature Edges 設定は、"Coloring"にチェックを入れて、"Apply"すると、以下のように輪郭線を強調した図にすることができます。 なお、特徴線抽出の設定パラメータの意味は以下の通りです。
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