OSPRay Material †可視化ソフトウェアParaViewで、OSPRay Material機能を使用するとより写実的な描画を行うことができます。 (Version 5.7.0以降は
に名称が変わりました) なお、OSPRayは迫真性を高めるためのレイトレーシングベースのレンダリングを行う、オープンソースのソフトウェアです。 OSPRay Materialの設定 †OSPRay Materialを使用するには、 ① OSPRay Renderingの"Enable OSPRay"を有効にします。 ② をpathtraceにします。 ③ OSPRayにある"OSPRay Material"で材質(Material)を設定します。 例えば、下図は、ParaViewにデータを読み込み、まだOSPRayを有効にする前の状態です。 OSPRay Materialを使用するには、まず、OSPRay Renderingを有効にし、OSPRay Rendererを"pathtrace"にます。 次に、形状毎に材質を割り当てます。 最初に、水の形状にWaterを割り当てます。水形状を選択してから、OSPRay Materialに"water"(水)を選びます。 インペラーについては、"aluminium"(アルミニウム)を割り当ててみます。 最後に、箱には、"copper"(銅)を割り当ててみました。 描画が粗い場合は、"Ambient Samples"や"Samples Per Pixel"の値を大きくするとよいでしょう。計算時間はかかりますが、画質が良くなります。 Value Indexedによる指定 †Multi-block Datasetの場合、vtkBlockColorsを表示するときに、OSPRay Materialに"Value Indexed"を指定しておくと、annotationにMaterial名を指定することで、ブロック毎にMaterialを変えることができます。 なお、形状にTexture Mapを計算しておくと、Materialの"wood"や"checker alpha"は上図のように描画されます。 影をぼかす(Ver. 5.7.0以降) †version 5.7.0以降は、影をぼかす機能がつきました。 Viewメニュー > Light Inspector で"Light Kit"をオフにし、Lightを"Enable"にした後、"Radius"に0より大きい値をいれます。
ノイズ除去(Ver. 5.7.0以降) †version 5.7.0以降は、ノイズ除去機能が追加されました。今までは、ノイズを減らすために、"Sample Per Pixel"の値を大きくする必要があり、計算コストが増大していましたが、"Denoise"をオンにすることにより、小さな"Sample Per Pixel"の値でもノイズが気にならなくなりました。
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