*[[並列可視化]] [#ca0d5e5c]

可視化ソフトウェア[[ParaView:http://www.paraview.org]]の並列可視化は、クライアント・サーバ方式により実現します。ここで、クライアント・サーバ方式とは、複数サーバで並列に処理した可視化結果を、クライアント側で閲覧する方式で、大規模なデータを高速に可視化したいときに適しています。

#ref(client_server.png,center,nowrap,70%,クライアント・サーバ方式);

以下では、例として

-クライアント・サーバ:Windows 10 PC
-データ/レンダー・サーバ:CentOS release 6.6

を使用した場合について、クライアント・サーバ方式の設定を説明します。

** ParaViewのインストール [#bedb0ecd]

クライアント・サーバ方式では、クライアント側とデータ/レンダー・サーバ側に、同一バージョンのParaViewをダウントード・インストールする必要があります。

ParaViewの[[ダウンロードサイト:https://www.paraview.org/download/]]から、対応すプラットフォームの最新版をそれぞれ、ダウンロードしインストールします。

まず、クライアント側のWindowsサーバーに、ParaViewをインストールします。

下図のWindows版をダウントードし、ダウンロードされたexeを実行することで、そのままインストールすることができます。

#ref(paraview_download_win.png,center,nowrap,70%,ParaViewインストール:Windows);
 

次に、データ/レンダー・サーバ側にLinux版のインストールを行います。

下図のLinux版をダウンロードし、適当な場所に展開します。(良いグラフィックカードが搭載されていれば、osmesa版(ソフトウェアレンダリング版)でなくてもよいです)

#ref(paraview_download_linx.png,center,nowrap,70%,ParaViewインストール:Linux);
 
展開し、ParaView-5.6.0-osmesa-MPI-Linux-64bit/binのなかに

-hydra_pmi_proxy
-mpiexec
-pvbatch
-pvdataserver
-pvpython
-pvrenderserver
-pvserver

があることを確認ください。

なお、CentoOS以外のディストリビューションを使用する場合は、クライアントにインストールしたParaViewと同じバージョンのParaViewをレポジトリからインストールする必要があります。もし、レポジトリに無い場合は、ソースコードからコンパイルし直す必要があるかもしれません。

** Pvserverの起動 [#b6adc21a]

クライアント・サーバ方式を実現するためには、以下のようにして、データ/レンダー・サーバ上でpvsererを起動する必要があります。

1. データ/レンダー・サーバにインストールしたParaviewのbinフォルダに移動します。

  $ cd  (展開したパス) /ParaView-5.6.0-osmesa-MPI-Linux-64bit/bin

2. 並列するプロセス数を指定して、pvserverを以下のコマンドで起動します。以下は、8 cpuで起動した例です。

  $ ./mpiexec -np 8 ./pvserver --force-offscreen-rendering

3. 下記のようなログが表示されると、pvserverが正しく起動したことを意味ます。

  $ ./mpiexec -np 8 ./pvserver --force-offscreen-rendering
  Waiting for client..
  Connection URL: cs://everest.astea.rccm.co.jp:11111
  Accepting connection(s): everest.astea.rccm.co.jp:11111

** クライアント・サーバからデータ/レンダー・サーバへの接続 [#b5e1c850]

次に、クライアント・サーバからデータ/レンダー・サーバへの接続する手順を説明します。

1. クライアント・サーバ(ここではWindowsマシン)でParaViewを起動します。ParaViewが起動しますと、下図のようが画面が立ち上がります。

#ref(paraview_launch.png,center,nowrap,70%,ParaViewの起動画面);
 
2. "Connect"アイコンをクリックしますと、"Choose Server Configuration"窓が起動します。

#ref(lauch_choose_server_config.png,center,nowrap,70%,Choose Server Configuration);
 
3. [Add Server」ボタンをクリックすると、"Edit Server Configuration"窓が起動します。

#ref(edit_from_add_server_btn.png,center,nowrap,70%,edit_from_add_server_btn);
 
4. "Edit Server Configuration"のNameとHostにpvserverを起動しているサーバ名を入力し、「Configure」ボタンを押します。

#ref(edit_server_configuration.png,center,nowrap,70%,edit_server_configuration);
 
注意:Hostに入力した名称が名前解決されず接続できない場合は、Hostに直接、サーバのIPアドレスを記入します。

なお、サーバ名でそのサーバに接続できるかは、コマンドプロンプトからpingコマンドを実行してエラーが出ないかを確認します。

  $ ping サーバー名

5. "Edit Server Launch Configuration"では、そのままの設定で「Save」します。

#ref(launch_config_save.png,center,nowrap,70%,launch_config_save);
 
6. 登録したサーバを選択し、「Connect」ボタンを押し、データ/レンダー・サーバに接続します。

#ref(connect_server.png,center,nowrap,70%,connect_server);
 
接続が上手くいくと、Pipeline Browserに指定したデータ/レンダー・サーバ名が表示されます。

#ref(connected_server.png,center,nowrap,70%,connected_server);
 

以上で、データ/レンダー・サーバにあるデータを可視化した結果を、クライアント側で描画することができます。

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