LECCA2(RW , Std)
コンクリート構造物の長期性能シミュレーションプログラム
概要
本プログラムはコンクリート構造物の「塩害、中性化、凍害」による劣化を長期にわたりシミュレーションします。コンクリートの劣化に最も影響を与えると考えられる環境外力の算定には、全国155地点の気象観測データを利用できます。環境外力を入力情報とし、理論解や有限要素法を用いて劣化計算が行なわれ、結果のグラフィック出力を行ないます。専用のグラフィック・ユーザーインターフェイス(GUI)が完備されており操作性に優れたシステムとなっています。
特徴
■ 塩害
- 隅角部、ひび割れを有する2次元形状での塩化物イオンの浸透計算
- マクロセル腐食電流等を算出し、鉄筋腐食量の算出
- 補修計画の策定
・断面修復、表面被覆を任意の時刻に指定、効率的な補修計画が策定可能
■ 中性化
- 土木学会・日本建築学会式による中性化
・深さの算出(仕上げ材の考慮が可能) - 二酸化炭素の移動と中性化・炭酸反応
・桝田モデルによるCO2拡散計算
・CO2浸透量からPH算定(大下モデル)
■ 凍害計算
- 付属気象データを用いてASTM相当サイクル数の算出
- 動弾性係数の算出
■ その他
- 水分の移動
「モルタルの吸湿・吸水過程における水分移動(秋田等)」モデルの組み込み - 硬化体組成の推定計算
W/C,セメント種類等を入力し、付属のデータテーブルから水酸化カルシウム等の組成量を算出
本ソフトは(独)情報処理推進機構(IPA)の2005年度IT利活用ソフトウェア開発事業の支援を受け、 社)日本コンクリート工学協会「コンクリート構造物の長期耐久性シミュレーションソフト作成委員会」の指導のもとに作成したものです。