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SimuSage

熱力学平衡計算 Delphi / Lazarus コンポーネント

SimuSage

  • SimuSage は、プロセスシミュレーションツールの部品であり、熱力学平衡計算の機能を持っています。
  • SimuSage を組み込んでツールを開発するためには、Delphi または Lazarus が必要になります。
  • FactSage の信頼性の高い熱力学データベース(スラグ、合金、原子力など)が利用できます。(FactSage が必要です。)
ss-caplusdp.png
SimuSage は統合開発環境 Delphi の部品です。内部では熱力学平衡計算ライブラリー ChemApp が動作しています。

SimuSage はどういうときに役に立つのか

炉内やボイラー内の物質の挙動を予測したいとき、熱力学平衡計算がよく使われます。しかし、場所により注目すべき温度や組成が異なるため、一回の平衡計算では満足できないケースがあります。 このため、解析領域をいくつかに分割して、各領域で実行した平衡計算を組み合わせて解析する手法が考えられます。

SimuSage はこのような連続する平衡計算を一度に実行したい場合に役に立ちます。

モデルの構築

SimuSage はプロセス計算を行うための、平衡反応ユニット、混合ユニット、分離ユニット等が、アイコン化されています。Delphi または Lazarus の画面上に、これらのユニットを配置することで モデル全体を視覚的に構築することができます。

ss-flowsheet-image.png
フローシートのイメージ。複数のストリームが反応炉に入り平衡状態に。出力された物質は別々のストリームに分割されます。

水銀の揮発製錬

水銀を含む鉱石を加熱します。揮発した気体を分離回収して冷やすと水銀が得られます。SimuSage を使ってこのプロセスをモデル化すると下図のようになります。平衡計算は 2 回実行しています。入力物質の量、加熱時と冷却時の温度を設定して、Run ボタンをクリックすると、生成物の物質量が算出されて円グラフに表示されます。

ss-Hg-smelting.png
SimuSage による水銀の揮発製錬のモデル化

このプロセスは単純で FactSage のみを使っても解析可能です。しかし、多くの平衡計算が必要なプロセスでは、SimuSage の素晴らしさが実感できるでしょう。

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