CFDのAIアドバイザー??(3)
By K.Yoshimi
はじめに
以前の記事
では、流体解析のどんな質問にも答えてくれるAIアドバイザーを紹介しました。
それから、ほんの数カ月ですが、対話に特化したChatGPTが昨年11月末に登場しました。
あらゆる質問に筋の通った回答をするという噂ですので、早速、試してみましょう。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIで、既に紹介したGPT-JやGPT-NeoX-20bと同じ 系統のTransformerの技術を使用したAIです。
使用法
まず、ChatGPTのホームぺージに移動し、TRY CHATGPTボタンを押します。
すると、下のようなログイン画面になりますので、登録してログインします。
- Log in: 既にユーザー登録している場合
- Sign up: 新規にユーザー登録する場合
ログインすると、ChatGPTの画面になります。
使用法は、非常に簡単で、
① 質問を入力(日本語可)
② >ボタンをクリック
だけです。
では、早速、質問してみましょう。
質問
数値流体解析の計算が発散しました。原因は何でしょうか?
結果は、噂に違わず筋の通った回答が返ってきて、感動的です。
回答
数値流体解析の計算が発散した場合、その主な原因としては、次のようなものが考えられます。
・初期条件や境界条件が不適切である
・数値計算手法に問題がある(たとえば、収束しない前進差分や後退差分を使用している)
・グリッドが細すぎるか、大きすぎる
・流れの反転が起こっている(たとえば、非定常流れで渦巻きが起こっている場合)
・入力データに誤りがあるどの原因が考えられるかは、計算条件や計算結果を詳細に分析する必要があります。もし、お手数ですが、もう少し具体的な情報をお教えいただけると、もっと具体的なアドバイスをすることができるかもしれません。
下図は、その画面です。
おわりに
Transformerに起因して、対話型のAIのCFDアドバイザーが誕生するのではと、1年間この周辺を見てきましたが、 実際に誕生してしまうのではと思えるほどの急速な進化を遂げています。
引き続き、この技術に注目していきたいと思います。
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