塗装液膜の挙動計算
By M.Sato
鉛直の壁面にスプレーで液膜を吹き付けて形成される塗装液膜の挙動を、 ANSYS Fluentを用いて計算しました。
塗装はエアブラスト噴霧器で噴射されており、中心から流出する高速の空気流れにより微粒化されることになります。

下図のように、中心軸を囲むリング状の境界からは旋回を伴う空気流を吹き出しており、液滴は旋回しながら放出されます。
塗装液は揮発成分(エタノール)を含んでおり、液滴の気化に伴い温度が変化するため、 流れ場に加えて温度と化学種濃度を同時に計算しています。
鉛直壁面上に塗布された液膜は重力のため、下方に垂れてきます。液膜は非常に薄いため(サブミリのオーダー)、 自由表面として計算するのではなく、オイラー液膜モデルを使ってモデル化しています。

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