数値流体解析周辺の話題を記事にしています。
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実在気体モデルの効果
概要 気体を対象として流体現象を調べる場合、圧力が極めて高い、 あるいは温度が極めて低いような条件では、気体は理想気体として扱うことが不適切となる。 これは、 (1)気体分子間に作用する引力の効果 (2)全容積に占める気体分子自体の体積 の影響が無視で
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ハルトマン流れ
概要 電磁場と流体が連成する問題を扱う手法には、電気流体力学(EHD)、電磁流体力学(MHD)などがある。 MHD解析では、導電性流体を想定し、アンペールの法則に含まれる変位電流の項を無視して、流れ場と電磁場を計算する ここではMHD解析の例とし
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ダイラタント流体の流れ
概要 流体の運動は粘度の影響を受ける。 粘度はずり応力(せん断応力)とずり速度(せん断速度)の比として定義される。 代表的な流体のずり速度とずり応力の関係を以下の図に示す。 ダイラタント流体とはずり速度の増加に伴い、ずり応力が急激に増加する非ニュー
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球形粒子の運動におけるサフマン揚力の効果
概要 流体中を球形粒子が移動する際に、粒子には様々な流体力が作用している。 ここではサフマン揚力に注目し、どのような特性があるかを調べてみた。 サフマン揚力は流体中に速度勾配が存在する場合に粒子に作用する力である。 簡単のため抗力、浮力、サフマン揚
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渦輪の解析
概要 ヘルムホルツの渦定理によれば、完全流体中に発生した渦には以下の特性がある。 渦糸に沿ってその強さ(渦度×渦糸断面積)は同じである 渦糸は流体中で消滅することはなく、境界部にまで伸びているか閉じたリング状になっているかである 渦のない運動は永遠
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多重入れ子メッシュを使った解析
概要 流体の内部に回転する物体がある場合を、Ansys Fluentに適用することを考える。 以前紹介したブログ記事においては、メッシュが入れ子関係になっており、親メッシュが回転しつつ、同時に子メッシュも回転している場合を想定し解析の手順を示した