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熱力学データベース

熱力学データベース

FactSage を用いて熱力学平衡計算をするためには、熱力学データベースが必要です。FactSage の熱力学データベースには数千種類の純物質と数百種類の溶体の熱力学データが収録されています。

以下に FactSage 8.1 で利用できる熱力学データーベースの概要を記します。各データベースに収録されている具体的な物質の一覧など、より詳しい情報は開発元のウェブページに掲載されている FactSage 熱力学データベース説明書(英文)をご覧ください。

純物質データベース

純物質データベースに収録されている物質には次のようなものがあります。

  • 化合物の固相、液相、気相(例: SiO2(s), Fe0.947O(s), FeS(liq), SO2(g))
  • 同素体(例: グラファイト C(s1), ダイヤモンド C(s2))
  • 異性体(例: エチレン C2H4O(liq1), アセチレン C2H4O (liq2))
  • 水溶液中のイオン(例: Cu2+(aq), PO43-(aq))
  • プラズマ(例:Ar+(g), H-(g))

純物質データベースにはギブズエネルギー、エンタルピー、エントロピー、定圧熱容量のデータが収録されています。物質によっては膨張率、圧縮率、体積弾性率の圧力微分、キューリー温度、ネール温度、磁気モーメントについても収録されています。

溶体データベース

固体合金、溶融合金、溶融スラグ・ガラス、水溶液など溶体・固溶体のギブズエネルギーについての熱力学データベースです。溶体・固溶体のギブズエネルギーは、溶体モデルを使って表現されています。 FactSage は正則溶体モデル、副格子モデル、修正擬化学モデル、イオン融体モデル、Pitzer モデルなど、代表的な溶体モデルに対応しています。

熱力学データベース一覧

熱力学データベースは購入しやすいように解析対象(例、酸化物、耐火物、貴金属合金など)ごとに分かれています。 FactSage をご購入いただくときには、弊社スタッフのサポートのもと、解析に必要な熱力学データベースを選んでいただきます。
(例: アルミニウム合金の酸化挙動を解析したい ⇒ FACT アルミニウム合金・マグネシウム合金・FACT 酸化物・FACT 純物質)

純物質データベース

ニックネームのリンクをクリックすると収録されている物質の一覧が表示されます。

ニックネーム データベース名 特徴 化合物の数 相の数
FactPS FACT 純物質 純物質化合物(気体、液体、固体、水溶液) 4959 7088
SGPS SGTE 純物質 純物質化合物(気体、液体、固体) 3927 5876

純物質 & 溶体データベース

ニックネームのリンクをクリックすると、そのデータベースを使って計算した状態図の一覧が表示されます。どのような系が解析できるか判断する目安になります。

下の一覧で、データベース名の最後に 印がついているデータベースは、個別には購入できません。「FACT 溶体」としてセットで購入していただきます。

ニックネーム データベース名 特徴 溶体相の数
FToxid FACT 酸化物 20 種類の元素の酸化物を成分とする固溶体・溶融スラグ(例:Al2O3, B2O3, CaO, Cr2O3, FeO, Fe2O3, Li2O, MgO, MnO, Na2O, SiO2, Ti2O3, ZrO2 等 )
溶融スラグ、ガラス、セラミックス、耐火物等
151
FTsalt FACT 塩 27 種類の陽イオン(Li, Na, K, Rb, Al, Fe(II), Fe(III), Ni, Zn, ...)と 9 種類の陰イオン(F, Cl, NO3, OH, CO3, SO4, ...)からなる塩を成分とする溶体(溶融塩)・固溶体 111
FThall FACT ホールエルー 氷晶石、酸化アルミニウム等を成分とする溶液、固溶体。ホールエルー法によるアルミニウム製錬の解析に利用
17
FThelg FACT 水溶液
(Helgeson)
希薄水溶液。拡張デバイ-ヒュッケル(デイヴィス)の式、 デバイ-ヒュッケルの式を使ってモデル化 3
FTpulp FACT パルプ パルプ工場や製紙工場の回収ボイラー中の黒液の燃焼に関するアルカリ塩 15
FTOxCN FACT 酸・炭・窒化物 Al-(Si-Ca-Mg-Fe-Na)-C-O-N-S 系、サイアロンなど 9
FTfrtz FACT 肥料 肥料の三大要素、化学肥料の開発 17
FTmisc FACT miscellaneous 溶鋼(主成分が鉄、銅、スズ、鉛など)、マット、スパイス、水溶液、硫化物系、Hg-Cd-Zn-Te 系 37
FTlite FACT アルミニウム合金・マグネシウム合金 主に Al, Mg を成分とする固体合金、溶融合金
261
FTnucl FACT 核燃料 (Th, U, Np, Pu, Am) + (Zr, Fe, Ru, Ba) + (Li, Na, K, Rb, Cs) + (C, N, O, I) + (He, Ne, Ar, Kr, Xe, Rn) を成分とする固体合金・溶融合金 45
FScopp FactSage 銅合金 主に Cu を成分とする固体合金、溶融合金
136
FSlead FactSage 鉛合金 主に Pb を成分とする固体合金、溶融合金
68
FSstel FactSage スチール 主に鉄を成分とする固体合金、溶融合金
水素合金、高エントロピー合金も含む
171
FSupsi FactSage 超高純度シリコン Si を主成分とする固体合金、溶融合金 2
SGsold SGTE はんだ Ag, Au, Bi, Cu, In, Ni, Pb, Pd, Sb, Sn, Zn を成分とする固体合金、溶融合金 89
SGTE SGTE 2020 合金 79 種類の構成元素とする合金、溶融合金。スチール、銅合金、貴金属合金、レアアース合金等、さまざまな合金系の解析をする場合は第一選択になります。
365
SpMCBN スペンサーグループ 耐火物 B, C, N, Si + (Al, Ca, Co, Cr, Fe, Hf, Mg, Mn, Mo, Nb, Ni, Re, Sc, Ta, Tc, Ti, V, W, Y, Zr) を成分とする合金・溶融合金
152
SGnobl スペンサーグループ・GTT 貴金属合金 主に Ag, Au, Ir, Os, Pd, Pt, Rh, Ru を成分とする貴金属合金、溶融合金 126
TDnucl IRSN 原子力関連 Ag, Al. B, Ba, C, Ca, Cr, Fe, In, La, Mg, Ni, O, Ru, Si, Sr, U, Zr, Ar, H を成分とする固体合金・溶融合金
シビアアクシデントの平衡状態の解析
59
TDmeph IRSN 核燃料 Ba, C, Ce, Cs, Fe, La, Mo, O, Pu, Ru, Si, Sr, U, Zr, Ar, H を成分とする固体合金・溶融合金
Pu を含む核燃料
46

GTT-Technologies 開発の熱力学データベース

FactSage のパッケージに含まれない熱力学データベースとして、GTT-Technologies が開発した熱力学データベースを提供しています。

純物質データベース (GTT-Technologies 開発)

マテリアルズプロジェクトのウェブサイトでは多くの物質についての第一原理計算結果が公開されていて、熱力学データベースに関係がある物理量としては 0 K における生成エンタルピーを入手することができます。

GTT-Technologies ではこのデータに加えて、機械学習モデルによる 298.15 K におけるエントロピーの推算値、および Neumann-Kopp の法則を用いた定圧熱容量の推算値を用いて、298.15 K より高温に適用可能な熱力学データベースを開発しています。

FactPS, SGPS よりも信頼性は低く、熱力学平衡計算に用いた場合は計算結果の誤差が大きいことに注意が必要です。測定値が入手できる場合はパラメーターを調整してから利用するとよいでしょう。

ニックネーム データベース名 特徴 化合物の数 相の数
AIMP ab initio マテリアルズプロジェクト純物質データベース Ver 3.1 物質数は非常に多いが、信頼性は FactPS, SGPS に比べて低い 86,252 117,578

純物質 & 溶体データベース (GTT-Technologies 開発)

FACT 酸化物を用いて予測結果が得られない系(例、バナジウム酸化物を含む系)は GTOX データベースで解析できるかもしれません。

ニックネーム データベース名 特徴 溶体相の数
GTOX GTT 酸化物データベース 2020 Al2O3, Al2S3, CaO, CaF2, CaS, Cr2O3, FeO, Fe2O3, FeS, Li2O, MgO, MgS, MnO, Mn2O3, MnS, K2O, K2S, Na2O, Na2S, NiO, NiS, P2O5, SO3, SiO2, SrO, TiO2, Ti2O3, V2O3, V2O5, ZnO を成分とする固溶体・溶融スラグ・ガラス
154

熱力学データベースに予測したい物質のデータがない場合

  • FactSage にはデータベース作成支援機能があります。文献に掲載されている値や実験データを用いて、純物質、溶体・固溶体の熱力学データベースを新規作成することができます。
  • 解析に必要な系が収録されている熱力学データベースを弊社スタッフまたは FactSage 開発者が新規作成して提供することが可能です。多くの場合に有料となります。詳細はお問い合わせください。

TDB ファイルの利用

FactSage の熱力学データベースは独自のファイル形式で記述されています。熱力学データベースのファイル形式としてよく知られている TDB 形式については、直接読み込むことはできませんが FactSage に同梱されているツールを用いて、FactSage 用熱力学データベースに変換できる場合があります。TDB 形式は一つではなく、現在のツールでは変換できない場合もあるのでお問い合わせください。

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