Light バージョン (無料)
ChemApp LIGHT for Python
ChemApp Light for Python は ChemApp for Python の機能制限版です。 計算能力やデータベースに制限がありますが、ChemApp for Python の機能の一部を無料で試用いただけます。 ChemApp for Python の利用には FactSage が必要ですが、Light 版の試用は FactSage が無くても可能です。 下記リンクよりお申込みください。ダウンロードURLをお送りします。
Light 版の機能制限
Light 版の主な機能制限は下記の通りです。
- 計算できるのは 3 元素系まで。
- 同時に考慮できる溶体相は 5 つまで。
- 同時に考慮できる成分数は 50 まで。
- ターゲット計算は不可。
- Tranparent 形式(*.cstファイル)の熱力学データファイルは使用不可。
FactSage の有料データベース (FactPS, SGTEなど)に収録されている溶体相は、ASCII 形式(*.datファイル)での出力ができないため、Light 版でご使用いただけません。 有料版の ChemApp for Python では使用可能です。
サンプルプログラム
Light 版付属の熱力学データで使用できるサンプルコードを同梱しています。 プログラミングの参考にしてください。
(1) 平衡断熱燃焼温度の計算
炭素 1 mol に対して、空気量を変えながら複数回の平衡計算を行います。 Matplotlib でグラフを描くまでの手順をサンプルに組み込みました。 燃焼温度は、おおよそ理論空気量で最大となっています (熱解離まで考慮されているので、厳密には理論空気量から少しずれます)。
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(2) Fe-C 系の平衡計算
温度を変化させながら平衡計算を行い、平衡状態で存在する物質を求めています。 実際に現れた物質のみを選び出し、物質量を取得し、グラフを描画するサンプルプログラムです。
有料版の ChemApp for Python では相変態温度の計算が可能です。 FactSage Equilib アプリの normal + transition オプションを使用した場合と同じグラフを描画することができます (下図は Light 版で計算したものです)。
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(3) Pb-Sn 系のシャイル冷却計算
Pb-Sn 系について シャイル冷却計算を行うサンプルプログラムです。 各ステップの計算結果を pandas の DataFrame で整理しながら、最後に csv 形式での保存とグラフ描画を行っています。
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FactSage をお持ちのお客様
ChemApp for Python では、FactSage を使って作成した熱力学データを使用して計算します。 Light 版でも、機能制限の範囲内でご利用可能です。 操作手順をインストールガイドに記載していますので、ぜひお試しください。