ChemApp for PythonPythonパッケージ

解析事例

酸化物の平衡計算

SiO2-CaO-Al2O3系の温度変化を計算しています。 FactSage Equilib モジュールの normal + transition に相当する計算ですが、ChemApp for Python に実装されている機能を使ってグラフ作成が可能です。 (熱力学データベース:FToxid)

 cap-SiO2-CaO-Al2O3-thumb-500xauto-6482.png

簡単なプロセス計算の例

金属ケイ素が作られるアーク炉の簡単なモデルです。 炉の内部を垂直方向に4つのステージに分割し、上部より材料の投入、下部から材料を加熱しています。 投入されたケイ石(SiO2)が炭素によって還元され、溶融したケイ素(Si(liq))が得られることが分かります。 このモデルは気体の流れと液体・固体の流れが互いに逆方向になっているため、収束計算で解が求められています。 (熱力学データベース:FactPS)

cap-SiArcFurnace-model-result.png

仮想元素 Qa を使用した計算

FactSage 8.1 から実装された、仮想元素 Qa を使用した計算も可能です。 ここでは Qa の量が溶融合金の総量を表しています。 はじめに、Mg と Zn の合金は液相にあるとします (Qa = 1 mol)。 平衡状態では、Mg と Zn は蒸発し気相となります (Qa = 0 mol)。 蒸発する過程では、Zn が Mg より速く気相へ変化していくことが分かります。 (熱力学データベース:FactPS, FTlite)

cap-QaArMgZn.png