シミュレーション中に可視化
大規模計算におけるI/O時間の短縮とストレージコストの削減を実現する、In situ可視化技術をご紹介します。
背景
大規模計算における課題
近年ますます大規模な計算を行うケースが増えてきました。
シミュレーションの結果を可視化する際には、可視化用データを出力しなければなりません。しかし大規模計算になると、I/Oの時間を無視することができなくなり、ファイルシステムも大きなものを用意しなければなりません。
In situ可視化という解決方法
解決方法の一つとして、In situという方法があります。

計算中のデータをParaViewに渡し、必要な部分のみ可視化することができる機能です。画像データや数値データを出力することもできます。
可能となること
この機能により以下のようなことが可能となります。
In situ可視化のメリット
- ディスクが足りない場合でも可視化が可能
- 大規模な解析でも動画用の画像データを出力可能
- サーバーのメモリ上で処理が行われるため、I/Oの時間が短縮可能
- 大容量のファイルシステムを用意しなくてもいい
- 途中の経過や計算のエラーを絵で見て確認可能
特に有効なケース
データの規模が大きかったり、イタレーションごとにファイルの出力が必要となるような場合、特に有効です。
In situ可視化に関するお問い合わせ
ParaView Catalystを用いたIn situ可視化の導入支援、カスタマイズなど、お気軽にご相談ください。
大規模計算のI/O時間短縮やストレージコスト削減をサポートいたします。




