Ansys Fluent バージョン情報
Ansys Fluentの最新バージョンから過去バージョンまでの主要機能とアップデート情報をご覧いただけます。
2025 R2最新リリース
GPUソルバーの大幅な強化
- S2S(Surface-to-Surface)放射モデルが2~2.5倍高速化
- VOF(Volume of Fluid)サポート(ベータ版)による多相流の精度向上
- VOFと種輸送の組み合わせ機能(ベータ版) - 多相多成分シミュレーションに対応
- 混合、多相流、燃焼、電気化学アプリケーション向けモデルの強化
AI統合機能の追加
- Ansys Engineering CopilotのFluent Desktopインターフェースへの統合
- AIを活用した仮想アシスタントによるスマートな推奨機能
- オンデマンドドキュメント、ワークフローガイダンス、サポートコンテンツへの直接アクセス
バッテリー熱管理の強化
- バッテリー熱暴走フレームワークの追加 - 安全性と故障モードシミュレーション用
- n方程式定式化のサポート(従来の1方程式または4方程式モデルを拡張)
- カスタム反応速度ファイルのインポート機能
その他の新機能
- Ansys FreeFlow(メッシュレスSPHソルバー)の正式リリース
- GPU solverのFluent Webインターフェースへの統合
- Ansys optiSLangの組み込みによるパラメトリック最適化研究のサポート
2025 R1
GPUソルバーの物理モデル拡張
- FGM(Flamelet-Generated Manifold)燃焼モデルのサポート - 燃焼シミュレーションが14倍高速化
- FW-Hモデルによる空力音響解析のサポート - 音響解析が17倍高速化
- Surface-to-Surface放射モデリングのサポート - 毛細管充填シミュレーションが13倍高速化
- ARMベースハードウェアでのGPUソルバー実行が可能に
パフォーマンスの大幅な向上
- メッシングとセットアップ操作が桁違いに高速化
- ソリューション初期化とセルゾーンコピーが最大5倍高速化
- 物理設定変更の処理が最大500倍高速化
- 1対1インターフェースの自動ペアリングが最大10倍高速化
- Fluent Meshing: 多領域・多ゾーンモデルでWater-TightとFault-Tolerantワークフローが最大30倍高速化
Webインターフェースの機能拡張
- Fluent Webインターフェースでメッシング、ソルバー、ポスト処理が可能に
- WatertightメッシングワークフローがWebインターフェースでベータ版として利用可能
- WebサーバーURLを電子メールで直接受信可能
ライセンスの刷新
- Ansys CFD HPC Ultimateライセンスの導入 - HPCライセンス制限を撤廃
- 任意の数のCPUまたはGPUでFluentを実行可能(追加のHPCライセンス不要)
2024 R2
GPUハードウェアサポートの拡大
- AMD GPU(Instinct MI200およびMI300シリーズアクセラレーター)のサポート追加
- GPUハードウェアオプションの大幅な拡大
メッシング機能の強化
- Watertightメッシングワークフロー内で薄領域内に層状メッシュを作成する新機能
- 局所的に厚みのある領域で非構造メッシュへ自動遷移
- 層状メッシュと非層状メッシュ間の共形接続
- バッテリー、燃料電池、薄肉固体を含むCHT問題に有用
最適化機能とユーザビリティの向上
- Fluentインターフェース内での新しい最適化機能
- Outline Viewツリーでのドラッグ&ドロップによる設定コピーの拡張と改善
- ケースプロファイルをファイルに書き込む際に、書き込むプロファイルを選択可能
- パラメトリック後処理機能が正式リリース(2024 R1のベータ版から昇格)
専用アプリケーションの更新
- Fluent Icing: 衝突氷密度モデルのアップグレード(最大/最小リム氷密度、ブレンディング関数係数の3つのパラメーター調整が可能)
- Fluent Aero: 飛行条件や設計点のマトリックス作成のための合理化されたワークフロー
2024 R1
GPUソルバーの大幅な機能拡張
- 分離型または連成型の圧力-速度カップリングの選択が可能に
- 詳細化学反応およびスティッフ化学ソルバーを使用した燃焼研究がGPUソルバーで利用可能
- 新しい物理モデル、モデリング強化、GPUハードウェア互換性の追加
新しいWebユーザーインターフェース
- 最新で没入感のあるWebユーザーインターフェースの登場
- 任意のデバイスのWebブラウザからシミュレーション結果の監視、一時停止、編集、再開が可能
- 実行中のジョブのリモート監視とリアルタイムでのセットアップ調整
- 大容量データをローカルワークステーションに移動せずに後処理が可能
航空宇宙アプリケーションの強化
- 衛星および再突入機向けの新しい材料特性と反応機構
- 金星およびタイタン大気の反応機構を追加
メッシングとパフォーマンスの改善
- プリズム層を持つ四角形要素のサポート
- 非共形インターフェースとスライディングメッシュのサポート(回転ホイール、ターボ機械、ミキシングアプリケーションに対応)
- 共役熱伝達(CHT)計算の10-20%高速化
- ラグランジアンフィルムモデルが7倍高速化
- 高速船体アプリケーション向けオイラー多相流が5倍高速化
PyFluentの更新
- 改善されたワークフローインターフェースによるより明確なプログラミングスタイル
- 体積解データへのアクセスと変更のための新しいAPI
2023 R2
指数関数的なパフォーマンスの向上
- マルチGPUソルバー: 圧縮性流れ、スライディングメッシュによる回転コンポーネント、EDM燃焼
- 軽量セットアップモード: 計算とメモリーのオーバーヘッド抑制し、ケースのセットアップを素早く表示および編集
- Fluentソルバーとメッシング: ARMプラットフォームで実行可能、全体的なハードウェアコストを削減 (β版)
自動化とワークフローによる利便性向上
- PyFluentの拡張: さらなる自動化と統合
- Fluent 2023 R1のパラメトリック設計最適化とモーフィング機能のパフォーマンスとレポートの改善
- アプリケーションのワークフローの更新
複雑な課題のための新機能
- 水素バリューチェーン、ハイドロタービン、バッテリーの膨張設計、最適化の継続的強化
- 種輸送がアドジョイントソルバー(形状最適化)に対応
- 極超音速での解の忠実度の向上
- Fluent Icing の CHT サポートの追加
- ポンプとコンプレッサーのオイル注入VOF計算
- 仮想ブレードモデル(VBM)により、後流特性を損なうことなく計算コストを大幅に削減
2023 R1
マルチGPUソルバーのリリース
- 各種輸送、参照フレームの移動、LESシミュレーションの為の強化された数値解析
- 反応流、スライディングメッシュ、圧縮性流体機能強化
- シミュレーションの回答時間を短縮、総消費電力削減
水素バリューチェーンモデルの機能
- 新しいプロトン交換膜(PEM)およびアルカリ性モデルによる電気分解グリーン水素製造のシミュレート
- 高分子電解質膜燃料電池(PEMFC)および固体酸化物形燃料電池(SOFC)モデルの水素消費量のシミュレート
- 輸送とエネルギー貯蔵のための水素燃料電池の設計における課題に対応
PyFluentの機能拡張
- PyFluentを使用してカスタマイズされたソリューションを構築
- 新しい組み込み型PyConsole により、PyFluentをFluent のインターフェイスに直接取り込み
- Pythonジャーナルの一元化と、scheme/TUI からpythonジャーナルへの完全な変換をサポート
- Fluentコマンドのオートコンプリートやクイックサーチなどの新しいユーザビリティ機能強化
2023R1詳細資料はこちらの資料ダウンロードページからご覧いただけます
2022 R2
- Py/Fluent: Fluentを他のPython環境の中で、または他のPython環境と並行して使用することができます
- 効率的な構造メッシング
- 水素燃焼モデル、極超音速域の精度向上、電気化学関連
2022 R1
- 航空宇宙専用ワークスペース
- 新しいマルチGPUソルバー(β版)による定常計算の高速化
- スポンジレイヤー処理による音響解析の高速化
- Ansys TurboGridのハイブリッドメッシュテクノロジーによるメッシュの自動化
- ダイナミックドメイン機能によるAnsys Rockyの高速化
2020 R2
- メッシュワークフローに、ラベルまたはゾーンの選択にワイルドカード文字列が追加
- バッテリモジュールとパックの熱解析: バッテリーモデリングのセットアップダイアログボックスを再編成
- マルチフェーズとDPM: 移行流のモデリングソリューションを提供するGENTOP(Generalized TwO Phase)が追加
- その他の物理モデル: ターボ機械インターフェースの拡張
- その他
2020 R1
- 乱流モデル: デフォルトがSST k-ω
- 混相流モデル: ワークフロー化、混相流遷移モデル(AIAD: Algebraic Interfacial Area Density)、VOFのアダプション設定のプリセット、ロバスト性向上、DPMの粒子追跡を高解像度化
- 輻射: 拡散考慮機能
- バッテリー: 詳細リチウムイオン電池モデル
- その他













