設計におけるメッシュ生成
最近の設計の現場では、CAEを3つの目的に分類してお考えになっているお客様が増えております。それぞれの目的に応じた適切なメッシュ生成手法をご紹介します。
CAEの3つの分類
設計・開発プロセスにおいて、CAEは設計者CAE、評価CAE、対策CAEの3つに分類されます。それぞれの目的と特徴は以下の通りです。
1. 設計者CAE
目的:先行開発の早い段階において、バーチャルな世界で十分に機能や寸法パラメータを検討・最適化し、後工程でのトラブルや手戻りが発生しないようにする
対象者:設計者のためのCAE
2. 評価CAE
目的:出来た形状に対して、出図前の設計品質の評価のために行う解析
対象者:解析専門家のためのCAE
実施段階:詳細設計の段階
3. 対策CAE
目的:問題発生時にどのような現象が起こったのか原因を追究するための解析
実施段階:実機試験の段階

メッシュに求められる要件の違い
設計者CAEのメッシュ要件
設計者CAEの目的は、あくまでコスト、機能、性能といった要素を決めるところであるため、自ずとメッシュに求められることは、精度よりもスピードが重視されると思います。
設計者CAEの特徴
- 重視される要素:スピード(迅速な検討サイクル)
- メッシュ品質:適度な品質(過度な精度は不要)
- 目的:パラメータ検討と最適化
評価CAE・対策CAEのメッシュ要件
評価CAEや対策CAEは、解析結果を詳細設計に反映すること、トラブルの原因を詳細に分析することが目的であるため、スピードよりも精度重視の解析結果が必要となります。そのため、高品質メッシュが求められます。
評価CAE・対策CAEの特徴
- 重視される要素:精度(詳細な分析)
- メッシュ品質:高品質メッシュが必須
- 目的:設計品質の評価と問題原因の追究

メッシュ生成の重要性
どの目的においても、設計・開発プロセスの中で、ますます解析の役割、メッシュ生成に対する工数が増大しております。
現代の設計プロセスにおける課題
- 解析頻度の増加:設計検討の各段階でCAEを活用
- メッシュ生成工数の増大:複雑化する形状への対応
- 品質要求の向上:より正確な解析結果への期待
- 納期の短縮化:迅速な設計サイクルへの対応
RCCMでは、各CAE分類に応じた最適なメッシュ生成サービスを提供し、お客様の設計・開発プロセスを強力にサポートいたします。スピード重視、精度重視、それぞれのニーズに合わせたソリューションをご提案いたします。
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