メッシュ作成アルゴリズム
様々なメッシュ生成アルゴリズムに対応
メッシュ生成アルゴリズムにはさまざまなものがあります。形状や目的に応じて適切なメッシュ生成アルゴリズムを選択することでメッシュ品質や生成効率を向上させることができます。
メッシュタイプ一覧
テトラメッシュ
メッシュ生成アルゴリズムとしてデローニ法のみに対応しているメッシャーが多い中、ANSYS ICEM CFD は下記の3つの手法に対応しています。
Octree法(八分木法)
表面メッシュを必要とせず、直接ボリュームメッシュを作成していくアルゴリズムです。形状データの不具合に強く、設定次第では微細な形状を割愛しながらメッシュを切ることも可能であり、形状の自由度が非常に高いといえます。
特長
- 表面メッシュの準備が不要
- 確実にメッシュが生成できる
- メッシュの粗密の調整が容易
Delauney法(デローニ法)
一般的に最も多く使用されるメッシュ生成アルゴリズムです。表面メッシュからボリュームメッシュを生成する方法としてはロバスト性が比較的高く、メッシュ生成時間も短くメモリ効率もよいのが特長です。
特長
- 大規模複雑なものに対応
- メッシュ生成時間が短い
- メモリ効率が良好
Advancing Front法(前進先端法)
表面メッシュを準備する必要があるのはDelauney法と同じですが、ボリュームメッシュの生成方法が異なるため、より品質の高いメッシュを生成できます。
特長
- 品質重視のメッシュ生成
- 高品質な要素を生成可能
ヘキサメッシュ
Ansys ICEM CFD の大きな特長の一つは、ヘキサメッシュ生成に強い点です。様々なメッシュアルゴリズムとともに、強力な修正機能を用いることで、良質なメッシュを作成することが可能です。
ブロッキング
トップダウンアプローチにてブロックを作成し、六面体要素を生成します。
カーテジアンメッシュ
階段状メッシュを指します。自動で大規模なメッシュも高速に作成することが可能です。一般的に最も多く使用されるメッシュ生成アルゴリズムです。
ボディフィットカーテジアンメッシュ
階段状メッシュを形状にフィットさせたメッシュです。境界層を挿入することも可能です。
ハイブリッドメッシュ
プリズムメッシュ(レイヤーメッシュ)
境界層付近の物理現象を表現可能です。メッシュ品質をチェックしながらプリズムメッシュを生成できます。プリズムメッシュ生成後のメッシュ分割、再配分も可能です。流体解析だけでなく、構造解析にも有益です。
ヘキサコアメッシュ
複雑部分のみテトラメッシュで、多くをヘキサメッシュで作成します。計算効率と柔軟性を両立させたアプローチです。
ヘキサ主体メッシュ
テトラメッシュ生成後に、可能な部分のみヘキサメッシュに変換できます。テトラメッシュの柔軟性とヘキサメッシュの計算効率を組み合わせた手法です。




