CAD形状の修正を求めないメッシュ生成思想
Ansys ICEM CFD は、表面メッシュを切ってからボリュームメッシュを作成するメッシング手法だけでなく、ボリュームメッシュを直接切るトップダウンメッシング手法を実装しています。
この機能により、CAD形状とメッシュを独立して管理でき、形状を変えた時にメッシュだけを変更することが可能です。そのため、ソリッドデータがなくてもメッシュ生成が可能です。
許容できる形状の不具合
下記のような不完全または過度に詳細な形状を許容し、CADに対してロバストなメッシュ生成が可能です。
1
微小面
極めて小さなサーフェスが存在する形状でも、トップダウンメッシングにより対応可能です。
2
面と面が重なっている場合
サーフェス同士が重複している複雑な形状でも、メッシュ生成が可能です。
3
ギャップ(隙間、穴)のある形状
形状に隙間や穴があっても、形状修正なしでメッシュを作成できます。
4
複雑なスケール混在形状
ミリオーダーとミクロンオーダが混在しているような複雑形状でも対応可能です。
形状ギャップの例
上記のように形状に不具合のある場合に、形状を修正することなくメッシュを作成する手法「トップダウンメッシング」は、メッシュ生成の効率を大幅に向上させます。




