Flownex1次元熱流体解析

Flownex バージョンアップ

2026年4月現在Flownex SE 2025 Release 3(バージョン 9.0.4)がリリースされております。以下に主なアップデート内容を示します。このリリースでは、1Dシミュレーション環境の堅牢性と使いやすさを向上させるための多くの機能強化が行われています。詳細は弊社までお問合せください。

1. 主な機能強化

原子力ライブラリの拡充

  • ペブルベッド原子炉(PBR):スクリプトを使用せずにモデル化できる専用コンポーネントが追加されました。
  • 加圧水型原子炉(PWR):燃料要素や制御棒の幾何形状、冷却材の流れを詳細に設定できる新コンポーネントが導入されました。

ペブルベッド原子炉コンポーネント

Henry-Fauske 臨界二相流モデル:短い管やバルブからの噴出など、非平衡状態の二相流をより正確に計算できるモデルが追加されました。

Henry-Fauske臨界二相流モデル

メタデータ機能の拡張:コンポーネントやチャートに、図面、計算書、メモなどのファイル(PDF、Excel、画像など)を直接保存できるようになりました。

メタデータ機能

メタデータ機能(詳細)

収束残差プロット(Residuals Plot):定常計算(および過渡計算)中に収束状況をリアルタイムで可視化するグラフ機能が追加されました。

収束残差プロット

2. その他の改善点

新しいプロジェクト形式(.projz):プロジェクト全体を1つの圧縮ファイルとして保存・共有できるようになり、管理が容易になりました。

新プロジェクト形式.projz

アイコンの刷新:視認性を高めるため、コンポーネントのアイコンがモダンな等角投影(アイソメトリック)スタイルに統一されました。

新アイコンデザイン

パフォーマンス向上:一部の複合コンポーネントを組み込み(Built-in)化することで、メモリ使用量の削減と読み込み・保存速度の高速化を実現しました。

熱伝導・対流の強化:伝導と対流の計算に「グレーディング係数(Grading Factor)」の入力が追加されたほか、固体ノードと境界条件間の自然対流モデル化が可能になりました。

グレーディング係数設定

外部連携と互換性

  • Ansys 2025 R2 への対応
  • Revit 2026 への対応
  • Reality DC 2025(6 Sigma Link)との連携強化

操作性の向上:定常計算(F8)、実行(F9)、一時停止(F10)などのショートカットキーが割り当てられました。

セキュリティ:共有データベースや外部データベースをパスワードでロックできる機能が追加されました。

データベースパスワードロック

今回のリリースは、特に原子力分野のシミュレーション機能が大幅に強化されるとともに、日常的な操作性やデータ管理の利便性が向上したアップデートとなっています。

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