Flownex1次元熱流体解析

事例:全館空調システム

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全館空調システムのモデル化

本モデルは、Flownexの機能の一部を紹介する目的で作成しました。実際のシステムに基づいて作成したものではありません。モデルの概要は以下のとおりです。

  • 全館空調の簡易モデルです。部屋は7つあります。
  • 冷温水システムと換気システムの2系統に大別することができます。
  • 熱源システムは省略しています。ヒートポンプ(e.g. 蒸気圧縮式冷凍サイクル)を組み込むことも可能です。
  • 熱交換器(向流式)は2つあります。1つは冷温水システムと換気システムの間にあります。もう1つは換気システムの給気側と排気側の間にあります。給排気の熱交換器は全熱交換を想定しています。
  • 冷温水の流量と給気側のファンの回転数は、換気システムの分岐チャンバーの設定温度と検出温度の偏差を見ながらPIDで制御されています。
  • 外気温と冷温水の温度を変更するだけで、冷房と暖房の両方に対応できます。
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過渡解析実行画面

過渡解析実行中の画面です。モデル全体の圧力、温度、流速等の分布変化を階調色で確認することができます。

図 1 過渡解析実行中の画面

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Flownex SEメイン画面

Flownex® SE のメイン画面です。

図 2 Flownex SE のメイン画面

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ダクトプロパティ設定

ダクトのプロパティの設定画面です。複数のダクトのプロパティを同時に設定することができます。

図 3 ダクトのプロパティ設定画面

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ポンプ・ファン性能曲線

ポンプおよびファンの吐出量-揚程特性曲線(Q-H曲線)を設定します。NPSH(必要吸込みヘッド)を設定することもできます。

図 4 ポンプの性能曲線設定

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ライフサイクルコスト最適化

ポンプのライフサイクルコスト(LCC)が最小になるように、最適化ツール(Optimiser)で吐出側のパイプの内径を求めます。

図 5 ライフサイクルコスト最適化

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最適化ツール(Designer)

最適化ツール(Designer)の設定画面です。各部屋への流量分配を均一にするためのオリフィス径と熱交換器の熱通過率の最適値を求めます。

図 6 最適化ツール(Designer)設定画面

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感度分析

自動制御弁の流量特性(開度と流量の関係)等を検討するために、いくつかの口径で感度分析を行ないます。

図 7 感度分析結果

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PIDコントローラ設定

PIDコントローラと自動制御弁の関連付けを行ないます。

図 8 PIDコントローラと自動制御弁の関連付け

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過渡解析シナリオ設定

過渡解析のシナリオを設定する画面です。境界条件等を変化させることができます。

図 9 過渡解析のシナリオ設定画面

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過渡解析結果の確認

バルブの開度、ファンの回転数、チャンバーの温度および各部屋の室温の変化をグラフで確認します。チャンバーの温度の偏差に対してバルブの開度とファンの回転数が追従しているかどうかを確認しながら、PIDの比例ゲインや積分ゲイン、微分ゲインなどを修正します。各部屋に対して熱負荷や除湿・加湿を設定することもできます。

図 10 過渡解析結果のグラフ表示

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